■"都市の遊園地"回帰を図る「倉敷チボリ公園」

デンマーク「チボリ公園」のコンセプトを見本
経営悪化で民間主体の実務運営に転換
地元対象に総合パフォーマンス重視の「プログラムパーク」へ


 昭和62年(1987)、岡山市政100周年記念事業として、デンマークの「チボリ公園」を誘致する計画が持ち上がってから11年。途中、岡山市の撤退、民間参加の不調等から岡山県主導の事業へと二転三転して、JR倉敷駅北口のすぐ前に広がるクラボウの工場跡地の再開発により、ようやく平成9年(1997)7月にグランドオープンにこぎつけた。
 しかし、人気を集めたのは初年度に止まり(約298万人)、入園者はその後減少を続け、平成13年度(2001)には134万人と、ついに当初の半数までに落ち込んだ。

 このため、平成13年(2001)4月から、アミューズメント施設の「おもちゃ王国」を全国にフランチャイズ経営する地元の高谷茂男氏を社長に迎え、再建を図ることとなった。“高谷カラー”での大幅な変更は、植栽、そしてエンターテイメントの縮小である。
 また、大規模なエンターテイメントを複数用意するのではなく、本家・チボリ公園のハイシーズンのように、大小さまざまなイベントを多数用意して入場者を楽しませる「プログラムパーク」を徹底することになった。
さらに、JR倉敷駅直結の立地を生かして、地元を集客のコアとして夜間の魅力アップ、社員を含めたパフォーマンス提供などの施策を打ち出し、「チボリ公園」ならぬ「チボリ遊園地」的な運営に転化しつつある。

 「レジャーパークの最新動向」では:新たなコンセプト「プログラムパーク」化の具体戦術についてヒアリングの上、検証を行った。

※誌面の一部を紹介します



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